思う壺
娘のガッコから、中間テストの結果が郵送されてきた。2年の時と変わらず、果報は寝て待て、みたいな感じで臨んだテストだが、平均点と娘の得点を比べると、そんなに変化なかった。しいて言えば、数学がいつもより悪かったので、学年順位は少し下がった感じか。
しかし、成績表の講評欄に書かれていたクラス順位は、中の下、もしくは下の上くらい。昨年の成績をもとに学年上位50人を集めたクラスだから、そうなるのも仕方ない。しかも、理科あたりの平均点は90点超えてるし、なんぼ賢い子でも100点以上は取れないから、最高点と娘の92点くらいの間に20人くらいいる。
受け取った瞬間から、娘のご機嫌は斜め。いや、クラス順位が下がることは頭ではわかってるし、学年順位がそう変わってないことを考えれば、去年までなら悲観する点数でもない。でも、クラスで下の方というのは、かなりショックを受けたようだ。しかも、クラス順位と学年順位が合わない。つまり、3人くらいは他のクラスの子に抜かれている。その子らは、4月から臥薪嘗胆、来年はトップクラスにと頑張ったんかもしれないなあ。
先日も書いたが、これがガッコの狙うところだろう。まずは、娘、気持ちの上では、ガッコの思う壺にはまったようだ。あとは、すべきことをするだけだが…。
時の流れ
息子の中学の中間テストの結果が返ってきた。自分の得点と平均点が書かれただけのシンプルなものだった。2年前、娘が初めてもらってきた中間テストの結果表を見て、「受験塾のとは全然違うな」と思った。紙もA4一枚だし、なんか事務的な感じ。それでも、得点、平均点のほかに、学年順位、クラス順位、校内偏差値等々の数値があり、グラフでもあらわされてた。ないのは、志望校判定だけみたいな感じだった。ところが、今回はA4の紙4分の1ぐらいに、データはそれだけ。まあ、市立だからそんなものとは思っていたが、実際目の当たりにすると、なんだかショックだ。一年の1学期中間から入試に結び付くとは聞いてはいるが、これだけ見て、どう判断すればいいのか全く分からない。わかったこと、とりあえず平均より上だったねってことだけだ。
5教科9割450点に達しなかったら、スパルタ塾に行かせる! と言って臨んだ中間だったが、結果は440点。社会で記号で書くところを名称で書いてしまい、知識的には間違ってなかったという息子の言い分を踏まえて、なんとなく今日まで来た。大体の塾のめぼしはつけたけど、さて…
そうこうしているうちに来週末はすでに期末テストの発表だとか。塾に行けば、とりあえずこの点数の意味は分かるのだろうが、そのタイミングが…。本人に聞いてみた。
私「塾にいかへんの? みんな行ってない?」
息子「正直、塾、嫌いなんよな。みんな行ってるっちゃ、行ってるけど」
まあ、今から行っても夏期講習の金払いに行くようなもんだしなあ、もうちょっと待とうか。
はじめに3
アメブロの記録によると、2年前の6月7日、娘の大学入試までの記録を残そうとブログを書き始めたようです。わが子の奮闘ぶりを記すというより、公立育ちの私にとって私立中高一貫校の生活がとても興味深く、面白かったのでそんなことを綴っていこうと始めた記憶があります。やがて、ネタに困って息子の中学受験の模様を記すことになって、約2年間、思うがままに書いてきました。
別に開設2年を機にというわけではないのですが、少々、ブログ環境に問題も生じてきましたので、こちらに移ってきました。あちらの時と同じく、すきあらば寝る娘(眠り姫)と、すきあらばスマホやゲームを手に取る息子(ゲーム狂)の勉強しないさまを書き綴ることになると思います。
いつか、「よく頑張った」という日が来ることを信じて…。
ファン垂涎
世の中、いろんなファンがいるみたいで、高校野球の応援曲にもファンがいるという。昔なら、山本リンダの狙い撃ちとか、タッチのテーマ曲とかが主役だったがように思うが、ここ数年の一番人気はアフリカンシンフォニーという曲だそうだ。確かに気が付いたらテレビから流れてるような気はするなあ。
娘のガッコ、昨日、年に一度の育友会総会。授業参観と個人懇談がセットになっているから、平会員のうちも行かなくてはならない仕組みだ。3年目となると、校長や会長の挨拶、会計報告や新役員の選出など、特段目新しいものはないが、今年から文化部の発表会があるというので、楽しみに行ってみた。
筝曲部、合唱部、吹奏楽部が日ごろの練習の成果を見せてくれたのだが、一押しは吹奏楽部。娘のガッコの吹奏楽部、コンクールに出たら参加賞ぐらいしかもらえないが、舞台が野球場のスタンドになると話は別だ。件のアフリカンシンフォニー、元祖は諸説あるけれど、本家は娘のガッコで間違いないらしい。そして、大逆転を引き起こすという「魔曲」もある。この2つの曲、ユーチューブなんかにも何本も上がってるから、その道ではすごいんだろう。実際、去年、ミュージックステーションとかでも流れたしなあ。その二曲を含む応援曲メドレーを披露してくれました。ある意味、ファン垂涎の演奏会でした。
実際問題、「野球なんて、進学に関係ないし…」と冷めた意見を持つ親もたくさんいると聞いている。まあ、総会にいる親の大半は、進学校としてのガッコに魅力を感じてるのは確かでしょう。でも、小学生からの高校野球ファンの私なんぞ、先の長い娘の進学話より、野球部が今年甲子園に行けるかどうかのほうが気にはなる。
でも、一応、親としてそれなりのふるまいもしないといけないかと思い、控えめに携帯で演奏を録画してみた。そして、帰ってみてみると…。
私たちの席の前にいくつもの小さな液晶画面が光ってました。いやあ、もうちょっとでかい態度とってもよかったのね。
副作用
娘、中3から編成された超カシコ組に入って2か月が過ぎた。学年上位50人弱を集めた精鋭ぞろいなので、中間テストのクラス平均点もぐんと上がったし、今後発表される見かけ上のクラス順位もほとんどの子が下がると思われる。これに刺激を受けて、互いに切磋琢磨することで全体としてレベルをあげていくのが一つの狙いであろうということは、先日も書いた。
娘の最近の言動の端々から、驕りというか、思い上がりというか、少々天狗になっているような雰囲気がうかがえる。確かにねえ、県下一の進学校だし、そこのトップクラスではある。ガッコでよく言われる「東大、京大、医学部」には70人ぐらいが進学するから、上位50人といえば、整理券ぐらいはもらったようなもんかもしれん。「うちのクラスから〇〇大なんて…」とか「△組なんて、あほばっかりらしい」とか、無意識に鼻につく物言いをする。おそらく、クラスの会話の中でもそんなことが頻繁に飛び交ってるんだろう。超カシコ組の副作用でもあろうな。
ただね、例えば、灘なんて東大理3と京大医学部の現役合格者数が娘のガッコの医学部現浪合格実績と同数。東大寺でも、京大1校の合格者数が、娘のガッコの「東大、京大、医学部」の合計と大差ない。東京あたりだと、「東大なんて…」と海外の大学を目指す動きもあると聞く。
「中2病」という言葉があるぐらい生意気盛りの年代ではある。自分が偉いと思っても仕方ない世代かもしれん。ただ、上には上がいるし、校内だけに目を向けてても仕方ない。そのことを早く分かった人が、高3あたりでガッコの超カシコ組すら見下ろすポジションに立てるんではないかな?
ま、娘の場合、まだまだ校内にも上がいますしねえ、奢ってる場合ではないとも思うが…。いま必要なのは、謙虚さ。ちょっと、鼻をへし折っときましょうか
統計のマジック
娘の中間テストの結果が返ってきている。娘は試験終了翌日から「幾何が〇点で、平均が▲点。代数が□点で、平均が●点」などと帰ってきたら報告するのを常としているが、いくつか昨年までと違うところもある。例えば、昨年までの理科が生物、化学など高校の名称で呼ぶようになった。内容的なものはしらんが、高校分野に足を突っ込んでるのを実感する。
そして、クラスの平均点が上がっている。去年の成績表を引っ張り出したわけではないが、感覚的に15から20点ぐらい上がってるのかなあ? そりゃ、学年の上位50人弱を集めたクラスの平均だから、上がるのは当然。後日発表されるクラス順位とかも、昨年まで5番くらいでも15番でも当たり前、15番ぐらいだと最下位になってもおかしくない。ただ、一桁と二桁、真ん中よりはるか上のほうだったのに最下位近く、という数字を見せつけられると、15歳の心は揺れ動くだろうな。
受験生の夏休みならともかく、中2の春休みを経ただけで、急激に賢くなったり、アホになったりするわけではない。ただ、統計の取り方が変わっただけだ。多分、学年順位にすると、今回のテストも中2の学年末テストも大幅に変わらんとは思う。でも、所属する団体の中での立ち位置ってやっぱり気になるしねえ。頑張る子はここから頑張るのかもしれん。そして、それが切磋琢磨につながり、学校全体としてのレベルアップになっていくのかも…。よう、考えてはるわ。
さて、うちの娘。中3になっても相変わらずのテスト対策をしていた。帰ってきてからすぐに宵寝、夕食済ませてテレビ見て、風呂入ったら11時過ぎ。そこから小一時間、自室にいたが、どこまで勉強してたもんやら…。点数的にはそれほど上がったとも、落ちたとも思わないが、クラスの見かけ上の立ち位置は激変しているはず。今回こそは、目覚めてくれるのかなあ?
金細工師
週末の日本ダービーを前に、2011年のダービー馬オルフェーヴルのことを思い出した。3冠、G1=6勝、凱旋門賞2年連続2着という輝かしい記録は50年後も語られるかもしれないが、同時に語り継がれる失態。阪神大賞典での大暴走を忘れることができない。
レースが佳境を迎えようとしたその時、勝手に走るのをやめ、ずるずる後退したかと思ったら、直線になっていきなり鬼のような足を使って追いかけた。結果は、2着。強いのか弱いのか、さっぱりわからんかった。記録にも記憶にも残る馬、というのは、こういうことを言うんだろうな、と変に感心したのを覚えている。
息子、5教科9割、450点を目標として臨んだ初めての中間テストが終わった。テスト翌日、さっそく帰ってきたのが、社会と数学。数学は9割をちょっと切る80点台でおくとして、社会が70点台前半しか取れなかった。しかも、記号で答える大問を名称で書いて×をもらってきている。もし、記号で書いていれば90点に乗ったというが、そんなこと、中学受験も経験しているのに言い訳にすらならない。本人もショックを受けたし、母親から大目玉を食らってた。
1日目で合計150点台。450点にはあと300点近く必要な状況になった。ほぼ100点とらないといけない。誰もが、そして本人でさえ予想していなかっただろうが、翌日帰ってきた英語、国語、理科ともに90点を大幅に超えてきた。結果、441点まで点数が上がったが、目標に9点足らず。早々に躓いて、猛烈に追い上げる、そして、わずかな差で負ける、まるでオルフェーヴルみたいではないか?
私が示した目標自体、まったくの適当なわけで、それで賢いとかあほとかいうつもりもない。ただ、そのオルフェーヴルの阪神大賞典のような足跡に妙に興味をひかれた。
いや、息子、父の記憶には鮮明に残ったよ。あとは、稀代の金細工師(フランス語でオルフェーヴル)になってもらいたいもんだな。
門前の小僧
「門前の小僧、習わぬ経を読む」という諺があるが、うちの小僧、間違った経を覚えてるようだ。
初めての中間テスト
姉、弟とも中間テストの範囲が発表され、試験期間中に入った。息子にとっては、初めての定期テスト。公立だけに順位や偏差値なんかは明らかにされないだろうが、平均点ぐらい出るのだろう。もちろん、これをもとに成績表がつけられ、やがては高校入試の内申点につながっていく。そういう風に教えてはきたが、どれだけわかってるのかなあ?
ただ、少々なめてかかっているようなところが見受けられる。そうだなあ、まだ1学期の初めだしねえ、出題範囲のプリントとか見ても、アルファベット26字の頭文字のついた英単語(apple、bed,cat…)みたいなやつとか、プラスマイナスの足し算とか、大陸の名前覚えるとか、簡単だけどねえ。
息子、「俺、今度のテストで、ちょっとした間違いがあるのを考えても、各教科80点はとる自信ある」とか言い放ってました。そうか、受験を経験しても、そのちょっとした間違いが命取りになるってことをまだ、わかってないのか? その自信、自信を持つに値しないよ。始まる前から、徒労感…。
うちでもできるやん
最近、東大生ブームなんかな? テレビでも、クイズやトーク番組によく現役東大生が出てるのをよく見るなあ。ちょっと前まで、東大や京大出たタレントが出て、「見かけは同じでも、そんじゃそこらの芸能人とは違う」みたいなコンセプトの番組やってたが、それの延長上なんかもしれん。タレント呼ぶより、学生呼ぶほうが安上がりなだけかもしれないが…。
先日も、今春東大に入学した親子を集めて、どうしたら東大に入れるのか? みたいなトーク番組があった。もちろん、一日中勉強して入ったという子もいるのだろうが、そこはバラエティ番組、ちょっと変わった意見を取り出して、ワイワイガヤガヤやっていた。まあ、メーンは子供なんだろうが、親の立場から見ると、横に誇らしげに座っている親御さん、この人たちも相当頑張ったんだろうな、と思ってみていた。その中に、娘のガッコの卒業生も出てきたもんだから、こちらも一層関心をかきたてられた。
親子で鍵盤ハーモニカを使った家庭演奏会で息抜きしたとか、犬やおばあちゃんに理科の講義を聞かせて自分の理解を深めたとか、変わったエピソードばかりが語られた。うーん、佐藤ママみたいに勉強管理するのもうちにはムリと思っていたが、これもムリだわ。やっぱり、東大生の親にはなれへんなあと思っていた。
が、その中で、「東大受験を決めた直後、母親がドラゴン桜を全巻買ってきて、そんでその気になって…」みたいな話を語る子がいた。ドラゴン桜ですか、それ、私も2年ぐらい前に読みました。10年ぐらい前みたドラマの長澤まさみ、めっちゃかわいかったし。しかも、当時、端役で新垣結衣も出てたしねえ。ケータイの漫画アプリで無料のところを見つけて、一気に読んだ記憶があります。そして、いつか、娘にも読ませなければ、と思っていました。
日ごろから、私たち父母のことを「教育不熱心」とレッテル張りする娘ですが、ドラゴン桜から始めよといった親の子が東大に行ってることがわかっただけで大満足。私も結構、ええ線いってるやん。親としては東大生の親のレベルに達したわけですから、あとは娘の頑張りだけだねえ、と言ってやりました。