眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

過ぎゆく夏

 八月も残すところあとわずか。今年も夏が過ぎていく。

 夏を制する者が受験を制す、夏期講習を受けさせたいがための受験業界のスローガンだったとしても、ある意味、当たっている。自分や娘の経験を踏まえて、むちゃくちゃ成績があがるということはないかもしれないが、みんながやる分、やらない奴は確実に成績は下がる。娘の場合も、夏休み直後の模試は、偏差値10ぐらい下がったんやで、と、うちの現役受験生にも何度も言った。が、過ぎ去った夏を振り返ると、来月早々にある模試が怖くて仕方ない。

 季節は秋。入試まで5か月ない。目覚めよ、目覚めよと思っていたが、まだまだ爆睡中のうちの受験生。確かに、去年、泣きながらできなかった食塩水の濃度の問題を今年はすらすらできていた(問題の難易度は違ったのかもしれないが…)と、とても小さな進歩はあったように思うが、全体として

とても褒められたものではなかったし。結局、塾の目標の325時間勉強チャレンジも、大幅にサバ読んで「最小」ランクにたどり着いた表を書いていたが、結果はきっとついて来よう。

 荒療治だとも思ったが、先日、受験生にいってやった。

 「多分、落ちんで。合格可能性10%あるかないかやな。」

偽らざる気持ち。そして、客観的な観測。うちの子が天才であれば、これぐらいの勉強量でも一学期の成績がキープできるだろうが、キープしたところで50%程度の成績だ。ましてや、伸びることはまずなかろう。

 さすがに、ショックを受けたような顔をしていたうちの受験生。そう、姉はさすがにやばいと思って次の模試では、元の位置に戻した。まだまだ勝負はできるのだよ。今度こそ目覚めなければ、次のチャンスは中2ぐらいかなあ?