眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

彼岸の出来事

 土曜日の夕方、少々仕事が早く終わったので、早い目の帰宅となった。リビングに息子の姿がなかったので、「ああ、まだ塾なんや」と勝手に思っていた。まだ春休みが始まっていないとはいえ、3連休の土曜日、スケジュール上、春期講習に入ってるというのだから、忙しいのは仕方ない。もう間もなく、名実ともに小学六年生なんだから、受験意識も高めなければね…。と思ってた。

 が、真実を言うと、確かに塾のカバンを持って家を3時ごろに出たらしい。が、教室につくと、学校の同級生らがいない。見つけたのは、4年生の子ばかり。先生に聞くと、「今日は新6年の授業ないで」という話だったらしい。まだ、春休み前なのでスケジュールが変則的。同じ曜日に同じ科目があるわけではないらしく、しかもそれについてはスケジュール表に書いてあるよ、と説明されたという。前日も遅くまで宿題に取り組んで、塾が変わってもできない算数に悪戦苦闘してたが、苦労も水の泡。週明けまででよかったのに…。

 恥かいて、ちゃんと説明は聞かないと痛い目に合うということを、身をもって学んだはず。そうだよ、試験日間違えて行ったらえらいことよ。帰ったら、説教してやらなきゃ…。と心に決めた。

 そんで、なんで、家にいないのか? 出て行ったついでに、近くの祖母の家に遊びに行ったらしいい。祖母の家なら、iPadやり放題という頭でも働いたんだろう。そこへ、義兄一家が彼岸の墓参りに来ていて、同年代のいとこ同士、騒ぎに騒いだんだという。

 そして、帰宅は塾に行ってた時より、遅い時間。楽しげに帰ってきた息子をみると、「まあ、塾あるのを忘れてたよりはましか」と思って、説教するのをやめた。

 これでよかったのかしら?