眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

同級生の死

 盆休みになると、毎年のように出るのが水の事故のニュース。マスコミのネタ枯れという側面はあるにせよ、全国の水の事故を集めて合わせて一本というようなテレビニュースを見た経験がない人はいないと思う。

 が、そのニュースの死者が同級生だったら…。

 娘の小学校の時の同級生が、13日に川でおぼれて亡くなった。一報は、たまたまテレビニュースを見た同級生の様子。後の新聞によると、地元から約60㎞ぐらい離れた川で午後2時20分ごろ事故は起こったのだが、その日の晩にはメールやラインであちらこちらから娘のところに知らせが舞い込んできていた。いつも、「ラインばっかりすんな」と目くじらを立ててはいるが、盆のこの時期、このツールがなければ、普通の盆休みを過ごしていたかもしれない。

 

 一学年80人に満たない小学校だけに、知らない顔はない。娘の場合、ほんの5か月前にまで机を並べたクラスメートだったが、中学は別のところに行った。おそらく、卒業した瞬間から、別の中学で元気にやってるもんだと思っている子が亡くなったという現実は、同じ学校に行っている子たちに比べて、実感がわかないのかもしれない。悲しそうなそぶりもみせず、なにかきょとんとしている印象を受けた。

 私にとってもショッキングであった。亡くなった子の父親は、おそらく私の同級生。私、学校行事にはほとんど参加したことがないので、出会う機会がなかったのだが、情報を突き合わせてみると、間違いはなさそう。中学の時に転校していったから30年ぐらいは会っていないが、心中察するに余りある。家庭環境が複雑なので、息子の喪主にすらなれず、親族席にも座っていなかったと聞くと、余計、つらいものがある。

 会葬の令状にあった「もっと話しておけばよかったと後悔の念がたえません」という文言が印象に残っている。勉強、勉強ということをいうだけのこのブログではありますが、親として、子としてもっと根本的な部分を見つめなければならないと感じた。諸行無常、いつどんなことが起きるかわからないものですから…。