眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

落ちた学校

 東寺の五重塔。テレビでもおなじみの京都を代表する風景だが、車で行くとちょっと前までは、羅生門みたいな感じを持っていた。インター降りて、国道1号を北上しても、そこはどこにでもあるロードサイド店が並ぶ街。マクドナルドが白かったり、エネオスやコスモの看板が枠いっぱいではないという小さな違いはあるけれど…。が、一号線のどん詰まりに差し掛かると見えてくるのが東寺の五重塔。ここにたどり着けば、京都に来た感が高まるし、帰りは名残惜しさを感じたものだった。最近は新油小路通を通ることが多く、そういった感を味わったことが長らくなかった。

 が、娘、東寺の裏手にある某中学校を受験してから、少々不便でもこちらのルートを通る。そして、五重塔を見つけると、父母から「あ、○○落ちた学校の近くや」と、叫ぶ。いや、この学校を受けた大きな理由がこれ。確かに県内では自分のガッコが一番上かもしれんが、全国行けばまだまだ上があるっていうことを実感してもらいたかったからだ。だから、いつも、冗談交じりに叫んでいる。先日も京都に行ったとき、同じようにいってやったが、娘、「はいはい」みたいな感じで効果は薄れてきたのかも…。

 さて、現役受験生の息子の志望校は二つある。一つは少々遠めだが、高校で普通科に進む学校、もう一つは近くだが、高校は理数系の色が濃い学科に進む学校。どちらも旧制中学の流れをくみ、評価は甲乙つけがたい。が、算数が嫌いな息子は、どちらかというと遠くの学校に行きたいみたい。そこは、父も叔父も行った学校であるというのもあるのかもしれんが…。

 近くの学校。うちの小学校区にぎりぎりかかるかかからないか、っていうところにある。よって、生活圏に学校があり、今でも通りがかることはしょっちゅうある。そして、その学校の神社を挟んだ東隣は、うちの学区の市立中学。つまり、落ちた場合、毎日、そこを眺めながら、市立中学に通わなければならないのだ。

 ちょっと酷…。