眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

入塾テスト直後

 すったもんだの末、新しい塾の入塾試験を受けてきた息子。私立受験と違って、各塾とも新聞の広告にも新6年生も正式に募集かけている県立中受験コースだけに、まさか落ちることはないだろうが、と思いつつ塾まで送ってやった。

 申込者殺到の末、うちの受験の申し込みが抜け落ちたのだと思っていたが、実際この日の試験を受けたのは4、5人。しかも、新6年生は息子一人だったらしい。親としては益々不満が募ります。少々、文句の一つでも言ってやろうかと思いましたが、ふみとどまりました。

 前の塾は、親族が勤めていたから文句もいえませんし、逆に年よりも幼い息子が授業を壊すとか、迷惑かけてないかを心配していた。気楽に文句が言えるっていうのはいいですが、逆に塾からクビにされるってことありうるんかなあ?

 約二時間、試験を受けてきた息子。開口一番、「先生が面白かった」という。試験で面白いというシチュエーションがどうにも想像できないのだが、とりあえず、気分よく塾に行けそうでよかった。そして、「前の塾に比べたら問題、簡単だった」。確かにねえ、小学校の教科書以上のことはやらないというから鶴亀算とか旅人算とか、昔の平成教育委員会に出てくるような問題はないだろうな。学校のテストの延長ぐらいのものと、想像していたので、それは納得。泣いて、鶴亀に挑んでいた息子なら、なおさらであろうな。まあ、これもよしとしよう。

 「そんで、肝心の試験はできたん?」と尋ねた。

 「算数は、時間が足らんかって計算二問ができなかった。国語は難しくって、あんまりできんかった。理科も苦手なところ出た。」と明るく言う息子。

 「要するに全然できへんかったってこと?」と母に突っ込まれる。

 「いや、そんなことはない」といいはる息子。

 まあ、向こうも商売ですから、塾には入れてくれるでしょうが、乗り越える壁はずいぶん高いようで…。しかも、その高さに気付いていない息子。ひょっとしたら、高さには気づいていて、「これぐらいなら…」とか思ってるんでしょうか? まあ、前者でしょうな。