眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

中高一貫の意義

 私が中学のころに通っていた塾の先生が言った言葉。

「塾っていうのは、勉強を教えてもらうところではない。勉強をさせてもらうところだ」

 「学ぶことの楽しさを教える!!」「楽しみながら実力が付く!!」とはいわない。勉強より楽しいことはあるかもしれんが、こと高校受験を前にしたら一番しなければならないのは勉強。塾は、それを自分一人でできない子のために勉強をさせてあげる場というのが、先生の主張。スパルタとかそういう感じはなかったが、半ば強制的に課題を与えられなんとはなく勉強させられたのが、その塾だった。

 うちの近所に娘と同じ学年の男の子がいる。4年生当時、同じ塾に通っていたが、大教室運営の塾になじめず、1年余りで辞めた。その後、1年余りの努力を無駄にしないため、少人数制の塾に通い始め、当初の志望校に合格した。

 小学校時代の成績から言えば、うちの娘の方が上。私学受験をあきらめた息子と比べてもどっこいどっこい、下手すると息子の方がええかもしれん。が、今、その子の家の前を夜通りがかると、毎晩勉強部屋の電気が遅くまでついている。娘のガッコより、宿題量は格段に多いとされるところに通っているので、宿題に四苦八苦しているのだろう。

 ああ、ここが公立中学との違い。中一時代からある程度の勉強をこなして過ごせば、中学時代だけの3年間でもずいぶんの差が出るんだろう。あの学校は、勉強をさせてくれていると感じる。もちろん、当の本人がどう感じているかはわからんが、大人になったらその意味が分かるだろう。

 

 さて、連日遊びほうけてる、息子。どうなるんだろう?