眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

エンジョイ

 入学式は10日ですが、今日から新年度が始まり、暦の上からは息子も中学生になりました。息子の出た小学校は、例年、3学期終了時、卒業生が20歳の自分に対して書いた手紙を載せた学校新聞が配られる。卒業式前後は出張で家にいなかったので、昨日初めてそれを目にした。

 小学生の夢の話となると「プロ野球選手になりたい」とか「総理大臣になりたい」みたいな話と思うのだが、年齢設定が20歳なので、大体は「大学に行ってますか?」か、「仕事頑張ってますか?」の話になる。

 数年前秀逸だったのが「大阪府立大学京都産業大学にいってますか?」という手紙。「東大に行ってますか?」とかなら夢があっていいねえ、みたいな感じになるんだが、府大と京産って、えらい現実的で具体的な話だなあと読み進めた。その子、将来、獣医になりたいらしい。それで調べてみると、関西ではこの2校しか獣医学科がないんだねえ。小6時点で、そこまで人生設計図をかけるなんて、近頃の小学生は…。と感心した思い出がある。

 私なんぞ、偏差値表とにらめっこして、いけそうな大学選んだ感じだからなあ。もともと経済学部か商学部志望で、受験したのもほとんどがその系統、しかも同じ大学の商学部と文学部に受かったのに、行ったところは文学部だし(今は社会学部に独立したらしいけど)…。

 さて、当然ながら本年度版は息子の手紙も載っている。

 「いい大学に行ってますか?」と書いてある。

 私、いい大学って言い方が一番嫌いなんだが、なぜか息子はそんなことを書いてきやがった。それについて聞く。「いい大学ってなんなん?」

 息子「まあ、中より上って感じの大学かな?」

 私「ほな、どこの大学が中より上なん?」

 息子「ハンダイとか…」

 同じところにこうもありました。

「人生エンジョイしなければだめですよ」

 小学生時代はエンジョイしすぎたね。エンジョイねえ、表面的には軽い言葉だけどねえ、実は奥深いよねえ。

まだまだ知らなければならいことはたくさんあるな