眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

真っ赤な自転車

 春から息子が通学に使う自転車を買いに行った。先日、妻が説明会の時に自転車で中学まで行ったのだが、約20分ぐらいかかるという。まあ、それは、車が通れる広い道を行った場合の話、おそらく自転車でしか行けない道を開拓してくるだろうから、15分かかるかかからないかって感じの距離だろう。近くもなく、遠くもなく。普通なら、そんなに自転車も傷まないはずだ。

 が、息子の現行自転車、2年前に買った折り畳み式なのだが、ライトは100均製のものだがすでに5回は変えた。先日は、変速機のカバーが外れた。タイヤはすでにツルツル。4段から5段の切り替えがうまくいかない。少々お高いのを買ったから、ぱっと見はまだまだいけそうだが、よく見ると、ボロボロだ。一方、姉の自転車もほぼ同時期に買ったが、あさ○製のやつだから、少々さび目が出てきたが、まずまず良好な状態。まあ、ほとんど駅と家とを往復するだけだから、納得はするのだが…。

 さて、店に行く前、夫婦で議論になる。ここでいいのを買って高校卒業まで6年乗るか、安い目のを買って、高校進学時に新調するか? 妻は前者、私は後者だった。が、現行自転車のことを話し、「下手したら、中学3年ももたんで」と話すと、いたく納得し、安い目3年の線で話はまとまった。

 訪れた店は、イオンの自転車屋さん。受験直前、「県立中学受かったら、メーカー物の変速機付き、落ちたらイオンの変速機なしで決めとこう」と言った店だ。結局、買ってきたのは、間をとってメーカー物の変速機なしだった。値段的には、上と下で1万円も変わらないし、イオンの感謝デーで5%引きだし、どれ選んでもよかった。実際、変速機ついても2万円で収まるんやったら、結構安いし、それも勧めた。が、息子、「俺、変速機つかいにくいんよ」とかいうわけわからん言い訳をして、変速機なしを選んだ。きっと、落ちたことのうしろめたさみたいなのを感じてるんだろうな。普段はそんな素振りを微塵も見せないが、まだまだ引きずってるところはあるのかもしれないな。そう、そういう気持ちも大事、私も口には出さなかったが、少々成長した息子を感じたなあ。3年後の今頃、今度は、思うがままの自転車買ってもらえたらいいのにね。

 しかし、こやつが選んだ自転車の色は赤。赤、青、白、グレーの4色あって、一番男子中学生が選ばないであろう色を選んだ。そういや、こやつ、なぜだかしらんが、赤いパンツにこだわる。2枚組の青いほうはたまにしかはかないらしい。子供用の赤パンツはなかなかないらしく、母親も苦労している。そして、自転車も赤。ひょっとして、今はやりのカズレーザーみたいになるんかな? あそこまでいけば、立派ですが…。