眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

面接講習

  正月2日から塾の面接セミナーに行った。隣町のホテルの宴会場を借りた会場には約40組の親子が参加した。セミナーは3日あり、会場も変えて行われる。日程的にも会場的にも1番少なそうなところを選んだつもりだったが、両親や弟を連れた家族もおり、結構なボリュームに見えた。


  常々、塾のセミナーでも言われてきたが、入試における面接のウエイトは高くない。ボーダーギリギリの合格者を決めるとき、面接や内申の結果で左右されるかもしれないが、よほどのことがない限り、試験の点数を逆転することはないとされる。まあ、試験まであとわずかだし、塾としても一応やっとかないと、という感じだろ、とタカをくくって参加した。

  合間に目を通しておいて、と、夏くらいから、面接問答テキストなるものはもらってたらしい。でも、合間なんぞ全てゲームに使ってきた息子が目を通した気配がないのがまるわかりの真っさらなテキストをみて、やってもうた感があふれた。


  そのテキストを見ながら、セミナーは進められた。「あなたの名前は、学校は?」から始まり、子供が親に答えていき、時に、指名されマイクを使って会場内に発表する。「好きな科目は何?その理由は?」というのが、息子に当たった。ま、そつなく答えた。

 が、質問はだんだん難しくなる。
「志望動機は?」
「…」

そうだな、前の塾で私立コースから落ちこぼれたから、今の塾の県立コースへとは、口が裂けても言ってはならない。それが分かってるだけでもマシか?

「最近読んだおすすめの本は?」
「おもしろ科学読本です」

それって、キャプテン翼のシュートに耐えられるボールはない、みたいな話がてんこ盛りのやつやろ?  発表した子は、坊ちゃんとか言うてるのに。机に並んでる走れメロスは、飾りか?

   環境問題についてどう思うか、AIの発展についてどう思うか、南海トラフ地震にどう備えるか…。もう、最後のほうは当たらないように祈ってました。

   よほどのことがない限り、合否に影響がないとされる面接試験、よほどのことってこのこと?  あと20日を切ったこの時期、やることが増えたようです。