眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

トップクラス

 中高一貫校の短所は、高校受験がないために中3あたりで中だるみすることと聞いた。現在でもやはり15歳の時に入試を受けるのは多数派。一貫生は中学受験のときに先取りしたと考えられなくもないが、多感な時期に将来を初めて考えるいい機会を逸しているのは確かだろう。

 娘のガッコは、毎年のようにトップクラスの編成が変わる。中1時は、中学受験組から1組、エスカレーターの小学校組から1組、トップクラスが編成される。中2は出自に関係なく3組のトップクラス。そして、中3、高1は1組。高2からは、高校編入組と混ざりあって文系、理系のトップクラスが作られる。小学校の塾から、一つでも上のクラスに上がる訓練をされてきた中高一貫生。トップクラスへのこだわりはあるのだろうが、数だけ見ると、中3、高1が一番狭き門のようだ。

 考えようによっては、受験の代わりにあえて試練を与えているのかな? とも思う。娘のガッコの先生方がよく言われる東大、京大、医学部の例年の現役合格者を見ると、この中3のトップクラスに入ることがまず条件のように思える。中3でだめなら、高1でリベンジも可能だが、それも逃すと…。そう考えれば、高校入試に匹敵するほどの重大な意味を持つのではないのか、と思ってしまうのだ。意図してるのかどうかは別として、中だるみ対策に効果があるのは確かだと思う。実際、掲示板なんかには、「トップクラスで何番なら〇〇大」みたいな書き込みもあるしねえ、生徒間ではそんなことがもっと言われてるんでしょう。

 さて、その試練のときを迎えようとするわが娘。一番の関心事は今晩の夕食のおかず。あとは、スマホゲームと爆睡にしか時間を費やしてないよ。思いっきり中だるみやなあ。表向きにはすんなり3年生に上がれるんだけど、実際はもっと過酷なのかもよ。