眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

トイレの壁

 娘のガッコでは、定期テストや実力テストの成績の結果は、廊下に順番を付けて張り出される。そして、下の方の成績の子は、廊下の壁のスペースが足らなくなって、端の方にあるトイレの壁に貼られ、みじめな思いをするという。

 これ、入学前の父兄間で話されたうわさ話。ガッコ側もそれを承知しているらしく、入学式直後「うちの学校はそんなことしてないで。貼ってほしいんやったら、いうてくれた人だけ貼ってあげるけど…」と、担任が冗談交じりに話していたそうだ。昔はやってた、という話もあるが、真偽のほどは不明。が、裏を返せばそれだけ成績のことにはシビアという逸話なのかもしれない。

 娘の実力テストの結果がぼちぼち返ってきている。今回は、いまのところ、平均点以上を取ってきているので、本人も一安心のようだ。が、娘の話に気になるところが…。

 「○○先生が教えるクラスは平均点10点ぐらい高いねん。うちは△△先生やからなあ」

 娘のガッコは、2年次、前年の成績をもとに上位120人ぐらいをならして3クラスに分けている。建前上、3クラスは平均点では同等のはずだ。が、テストをすれば平均点に差がつく。そこに生徒がどうかという問題はあるのだが、生徒間の話だけにそれは除外され、結局、先生の教え方の問題というのがもっぱらのウワサらしい。

 公立育ちの私にとって、先生の好き嫌いはあっても、数学の山田先生と鈴木先生は能力的に同じという感覚。先生の教え方に優劣があるという発想、なかったなあ。

 これまた、ウワサの範囲を超えないが、娘のガッコの先生、クラスの成績が悪ければ給与にも影響するし、系列校に転勤になることもあるとかないとか…。

 そういや、私の高校時代、母校には年配の先生が多かった。伝統だけは県内随一の学校、教頭にも校長にもなれない先生が最後にハク付けに配属されることが多いとかいうウワサを聞いた。元○○高校教諭といえば、塾を開くにしても再就職するにしても、県内ではそれなりの評価が受けられるからだ、とまことしやかにささやかれてきた。

 なんだか、進学実績に差がつくのは仕方ない気もするなあ。