眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

入塾時期

 うちの子供たちが世話になっている塾の大体の流れは、4年生から5年生の秋ごろまでに一通りの小学生知識を植え込み、6年秋ごろまで発展問題、反復練習、受験テクニック伝授、それから入試までは過去問みたいな感じ。娘は4年から行きだしたから、この流れの中で過ごしたが、弟は5年から割り込んだ。塾の合格体験記見ても、娘の成績ランキング見ても、4年から行ってもダメな子はダメだし、5年からでもホームページに体験記が載る子(トップから順に依頼していくらしい)がいるし、うちの県の入試レベルなら、問題ないはずだ。

 実際、娘の場合、4年から行って5年秋ごろまで、学校で習うより早く知識を得られるので、賢くなった気分がしたんだろう。それぐらいまでは、家でもそれなりに勉強もしていた。が、新しいことを習わなくなった5年秋ぐらいから、とても受験生とは思えない勉強ぶりになる。6年になって、全国模試を受け、志望校判定が出てくる。志望校に余裕で合格圏とわかると、それに輪をかけて家での勉強をしなくなった。地理的要因からそれ以上のガッコを目指すわけにもいかず、結局、最後までそんな調子。「学校一、勉強せんと合格した」というのは、そんな理由だ。結果、最後の追い込み時期にずるずる落ちていき、受験当日はなんとか合格したという感じ。関西の試験が1月初めでよかった。あとひと月あれば、落ちてたかもしれませんなあ。

 弟の場合、あの子の性格から、受験勉強3年は持たん。と判断した。今でも月一回の断念宣言をするぐらいだから、それはそれで正解だと思う。が、塾の内容は学校より数段進んでるから、塾ではすでに4年で終わっていて、しかも5年の学校でも習っていないところの知識がすっぽり抜けている。国語や理科は単元ごとで変わるから、抜け落ちていても今やっていることは、それなりに理解できるが、算数は厄介。例えば、分数の掛け算は見たこともないのに、今やってる速さの問題の計算式に分数が出てくる。そうなると、彼にとって速さの問題ですら理解が難しいのに、分数の計算が出てきてちんぷんかんぷんなのだ。塾に言わせれば、これから受験までに何度も復習しますから…とはいうてくれるが、彼に理解できる日がほんとにくるんだろうか?

 「合格までの道のり=勉強時間×速度」とかいう公式が成り立つわけでもなく、今の息子の状況を受け入れ、前だけむいとかないとしょうがないんだろうな、と、息子の塾の宿題、速さの問題を教えながら思いました。