親としての反省
「佐藤ママ」なる人の存在をここ半年ぐらい前に知った。息子3人を灘から東大理3に送り込み、話題になったらしいが、この春、娘も洛南から東大理3に入ってさらに箔をつけたことも聞いた。そこに書き込む人の大半が教育熱心な親御さんだと思われる掲示板なんかでも、絶賛の嵐といった感じだ。確かに文句のつけようもないですが、あまりにうちとはかけ離れすぎて、まるで作り話のようにしか聞こえない。
先日、妻が娘のガッコの学費を払い込みに行った時の話。仕事途中の銀行で待っていたところ、同じ年頃の女性に声をかけられた。
「〇〇(ガッコの名前)の3年生の親御さんですか?」
妻、きょとん。同じ市内とはいえ、この銀行の支店の近くには友人、知人、親戚、縁者の類はいない。手元にガッコの名前の書いた振込用紙は持っているけれど、なんで見ず知らずの女性が娘が3年生の母親だとわかるのか、頭が真っ白になったという。
とりあえず「はい、△△(娘の名前)の母です」と答えたという。
「ああ、△△さんのお母さんですか。私、▲▲(女性の子の名前)の母です。2年生の時、同じクラスだった。今年は、おたくがA組で、うちはB組ですけど…」
もう、頭は真っ白も真っ白。ただ、向こうもこちらの顔を知っていたわけではないことは分かったらしい。大体、▲▲さんっていたっけ? っていうより、クラスの子の名前知ってるの2,3人しかおらんのやけど…。しかも、よその子の今年のクラスも知ってるもんなん? 娘、それほど有名人でもないし、どちらかというと目立たないタイプだし…。
あとから聞けば、おそらく学年によって、振込用紙の色が違うとか、形式が違うとかがあるみたい。そんなん、まったく知らんわ…。
みんな、そんなに子供のガッコについて関心が深いんだなあ。もうこうなると、佐藤ママも件の女性も、うちにとったらこの世の出来事とは思えません。中高一貫生活もはや3年目、ちょっと、反省しないといけないのかなあ?