眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

前途多難

 息子の中学も今週からようやく午後からの授業が始まった。うちの県は、中学からは基本弁当。数年前から給食も選択できるらしいが、伝統的なもんか大多数が弁当を持ってくるらしい。我々の世代もそうだったように思うが、中学から弁当を持っていくことで、なんとなくステップを上がったことを実感した。まあ、妻は高校卒業まで6年間、大変だとは思うが…。

 さて、ちょっとした記念日でもある初弁当の日。午後からは春の嵐の予報が出てたが、弁当もって元気に学校にいった息子。少し遅れて職場に向かった私。そして、10分後…。

 妻から電話。

「学校の前の用水路に自転車ごと落ちて、泥まみれで帰ってくるらしいわ」

 妻がすぐには戻れなかったため、急きょ、Uターンして家まで帰った。

 都市化の流れで学校の周辺の田んぼは少なくなったが、用水路だけは、昔のままあるらしい。息子に言わせると、校門の近くで友達に声をかけられて、急ブレーキをかけたら、バランスを崩してそのまま水路へ突っ込んだらしい。田植え前で水が少なかったのが幸いで、流されたりすることはなかったものの、長らく水の流れがゆるやかだったため、ヘドロのような泥をいっぱい浴びて帰ってきましたわ。まだ一週間も着ていない制服も、真っ白かった靴も、まだ梱包の癖ものこっている鞄も、みんなヘドロまみれ。鞄に入れていたまだ開いたこともないであろう教科書もしわしわ。しかも、レインコートも用水路に落としてべちゃべちゃ。まだ雨は降ってなかったものの、帰りはどうすんねん?

 遅れて帰ってきた母親に大目玉を食らいながら、風呂入って、体操服に着替えて中学に戻りました。弁当だけは、水もかかってなかったらしいが、初弁当はちょっと悲しい香りがしてたんだろうな…。

 うーん、入試が終わってから、浮かれてるのは感じてましたが、まさか、こんなことになろうとは…。帰ってからも、母親に怒られっぱなしだったらしいが、まだまだ浮かれている感がありあり。きつく気合を入れときました。

 まあ、怪我がないだけましかもしれませんが、前途多難だなあ。