眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

幼稚さ

 中学受験の時に通った塾から講演の案内が届いた。テーマは、中学生の過ごし方。受講は無料だが、その後、勧誘が入るのは間違いない。聞いてみたいような聞きたくないような気がしたが、塾に行くとしてもこの塾には行かせたくないので、申し込みはしなかった。

 その当日の内容をみていると、中間試験対策だの、クラブと勉強の両立だのこちらが気になるようなところをついてきている。さすが、商売上手!! とも思ったが、その中の一つが気になった。

「幼稚さからの脱却がカギ」

 もちろん中学生活を充実したものにするのも重要だが、ほとんどの生徒には3年後の高校受験という関門がある。特に公立高校の場合、当日の試験の配点が6割、内申が4割とされているらしく、中学になったばかりとはいえ、その成績が入試に直結する。そう思えば、「日々是決戦」みたいな感はあるなあ。まあ考えれば、中学受験の一般的なスタートは4年生から3年。少々成長はしているが、勉強するクセをつけるということから始める場合、中1から3年間受験勉強というのも理にかなっている気がしないでもない。

 そういうことも踏まえての「幼稚さからの脱却」であろうと、講演も聞かないでそう判断した。

 うちの息子は、ゲーム狂。頭の9割ゲームのことが占めているような感じ。1日1時間という制限をかけても、受験直前でも親の目を盗み、5時間もやっていた。

 先日も、母親から「卯の花」を小鉢に盛り付けるように言われたのだが、盛ったところが生姜焼きを盛った大皿の上。まるでポテトサラダのようにこんもりと卯の花が積まれてました。崩れやすいおからをあんなに積むのも難しかったとは思うが、これもゲームの途中で母親に言われて、注意力が散漫になってたんだろう。ちらっと見て、ポテトサラダと認識し、それこそ適当に盛った結果が生姜焼きの卯の花添えだった。

 生姜焼きの付け合わせのキャベツの横にこんもりと盛られた卯の花を見て、中学入試の当日も同じようなことしたんかもしれん、と、妙に納得しました。まだまだ幼稚、幼すぎます。