眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

中学受験総括

 姉の私立中学、弟の県立中学と我が家の中学受験は終わりました。姉は志望校に合格し、弟は落ちた。どちらも受験生としては勉強しなかったと思うが、結果は正反対。もちろん、私立と県立の差、能力の差、男女の成長の差、性格の差、いろいろ違いはあるけれど、何が勝敗を分けたのだろう。

 結局は、気持ちの問題だったのではないかと感じている。娘は、3年の終わりに自分から私立中学を受けたいと言い出した。当時、中学受験などこれっぽちも考えてなかった私が「もうちょっと考えたら? 5年から塾行ったって間に合うんちゃうん?」と考え直すよう促したのだが、「もし間に合わんかったらどうしてくれんの?」と言われた。そこまでいわれて真剣に検討しだしたのが、我が家の中学受験の始まりだった。ま、今では5年からでも十分間に合ったと思うけれど…。

 弟の場合は、当初から受験しないと言っていた。が、4年の終わり、姉が合格したことで、事態は急変する。「お前のお姉ちゃん、○○受かったってスゲーな」みたいな言葉を友達から聞くにつけ、「あれぐらいで受かるなら…」と、私立受験を決意する。が、塾に行ってみると、あまりもの難しさに、入塾当初から泣き言続き。結局、半年でドロップアウトした。それから半年。今度は県立中に目標を変えた。内容的には教科書レベルなので泣き言こそ言わなかったものの、今度はなめてかかったきらいがある。夏休みになっても、秋の合宿を迎えても、年末ちかくになっても、本気モードにはならなかった。

 姉も弟も12月に返ってきたテストの結果からすれば、合格圏にいたと思う。ウサギと亀のうさぎみたいな感じ。必死モードの受験生に対して、こちらは居眠りしていた感がある。姉は、後から聞いた話では入学後の上位組確実みたいな感じだったらしいが、結局、中位ぐらいで合格した。この轍を踏むまいと弟には口を酸っぱくしていったのだが、最後はカメさんに大勢追い越された。姉のほうが貯金が多かったともいえるが、やはり、最後は「何が何でも合格したい」という気持ちが、違ったように思う。

 よくスポーツの世界で、心技体が揃わなければ…という言葉を聞く。こと、中学受験に関しても同じことではないのかな。知識と受験に耐えられる体力だけでは、勝てない。やはり、心。そう考えると、弟のほうが少々心の成長が遅かったと思う。いましばらく、成長を待とう。