眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

合格のしらせ

土曜日、娘のガッコを受験していた、いとこが合格したとの知らせを受けた。正月は例年、祖母宅に集まって会食するのだが、今年はお互い受験生を抱える身なので、試験の後でということになっていた。二年前、娘の受験の時にはそんなこと考えも及ばなかったが、正月もそっちのけで勉強したんだろう。第2志望とはいえ合格できたのは、おめでとう以外に言葉がない。ま、こちらの試験は今週末、あやかりたいものだ、とは思うが…。

 うちのバカ息子、同じ土曜日に塾の模試講習会には参加した。金曜日にも面接問答集の件で、説教したので、きょうは、何も言うまいと心に決めていた。が、夕方に講習が終わり、家に帰ってきても、何も勉強しない。夕飯食ってもしない。8時過ぎてもしない。9時過ぎ、祖母から件の知らせが舞い込んでもしない。こっちはイライラ…。そこに聞こえてきたのは、スマホ動画を見ている息子の高笑いの声…。

 プッチ―ン。堪忍袋の緒が切れた。

「もういい。受験せんでええ。受験票破り捨ててやるから、もってこい!」と怒鳴りつけた。

 前日と同じく神妙な顔つきで説教を聞く息子。まあ、この時期に説教される時間ももったいないとは思わんでもないが、かといってこちらも収まらん。小一時間、説教し、面接問答集を古新聞の回収袋に放り込んで、「もう勉強もせんでええ、明日講習あるか知らんが、昼まで寝てろ!!」といってやった。母親に「心入れ替えてやるから、受験させて…」と懇願して、とりあえず許してやったのだが…。

 翌朝、最後の模試講習に送っていく車内で「今度、怒ったらほんとに受験票破り捨ててやるからな」と声をかけた。

 息子「でも、受験票なくっても受験できるって先生言うてたで」

 うーん。確か、セミナーで当日受験票忘れても事務局行ったらなんとかなるから、取りに帰るな、って教えてもらったよ。

 そういうことだけは覚えてるのね…。