眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

出願

  県立中の出願期日は10日消印有効。最後の大安吉日にあたる9日、中央郵便局にて出願封筒を簡易書留で出した。当初予定していたふくろう郵便局も捨てがたかったので、事前にふくろうさんで切手を買って、この日、中郵で出すことにした。


   この日は、関西一円で商売繁昌や家内安全を祈るえべっさんの宵えびすでもある。あまり学問のご利益は聞いたことないが、神様はそんな分け隔てはしないはずと決めつけて、願書を出す前に神頼みすることにした。福娘から福笹を頂く役目を息子にやらせた。その時、おさがりというのか、お駄賃というのか、100円玉を一緒にくれた。笹も去年のものより大ぶりで、縁起もよいと、神社をあとにする。

   気分をよくして中央郵便局に向かう。小なりとはいえ、やはり中郵。連休最後の午後6時過ぎにも関わらず、時間外窓口には10人くらいの列があった。おそらく貼ってある切手では料金が足らないので、先ごろいただいた100円を使って願書を出すことにし、息子に持たせた。

   数人の用事が済み、列を進んだその時、手にしていた100円玉がコロンと落ちた。転がった先はパーテーションの向こう側の非営業エリア。忙しく動き回る局員さんの仕事を増やして、100円玉を探してもらった。幸いすぐ見つかり、無事に願書を出せたのだが…。

   合格祈願に訪れた暮の北野天満宮で日本一の学問の神様に供えるはずの賽銭を「落とした」。そして、きょう、願書に貼る切手を買うはずの神様にいただいたお金を「落とした」。

  強烈に神を拒み続けるわが息子。かくなる上は、己の力だけで試験に臨むしかないのだろうか?