眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

来月のきょう

 今日21日。来月の21日、県立中学入試第一日目。2日目は、よほどのことがない限り減点とされない面接だけなので、実質、1か月後のきょう、運命が決まっているはずだ。いよいよ、カウントダウン、こちらも緊張が高まっている。

 娘の場合、私立受験だった。うちの県の私立なんて競争率が1倍台。2倍にはまずならない。すべての学校が同じ日に大半の定員を埋めてしまうので、塾の偏差値通りの結果になりやすい。落ちる人よりも受かる人のほうが多いのだ。しかも、うちは後期も同じ学校に出願したから、仮に落ちても後期はゲタをはかせてくれるとかいう真偽のほどが定かではない情報もあった。偏差値的に見ても、「2回受ければ、どっちか受かるやろ」という気持ちを持っていたのは確かだ。もちろん、娘の前では「油断してたらおちんで」とは言っていたが…。

 今回はまさに一発勝負。県立中の併願はできない日程のため、息子が受けるのは1校のみ。しかも、出願時の倍率は5倍以上あっても驚かない。試験当日、先に行われた私立の合格者の拘束日のため欠席する子が多数出るらしいが、それでも3倍台になれば「広き門」。10年ぐらい前は、10倍なんて年もあったという。受かるより落ちる子のほうが多い試験だ。さらにいえば、息子の偏差値的なもんも微妙な位置。「ほんまにおちんで」と毎日のように言っているが、偽らざる気持ちだ。

 一昨日、息子が「歴史上の人物に何か教えてもらえるとしたら、誰に教えてもらいたい?」と聞いてきたので、「新島襄」とか答えて遊んでた。それを受け、急きょ、そのことをテーマに作文を書かせることにした。ところが、新島襄といったばかりに頭が教育者で凝り固まった。新島襄はあんまり知らんし、福沢諭吉ならと作文を書きだしたら、10行でフリーズ。「こんなん小学生には難しすぎるんよ」。知らんがな、お前が聞いてきたからとっつきやすいと思ってテーマにしたのに、難しすぎるって…。

 その後、すっかりやる気なくした息子、腹が立った親。続いて、県中の過去問をやらせたけど、そっちのほうが難易度が高い。抽象的な文章を読んで、自分の体験を踏まえてかけみたいな問題。こちらは、3行でフリーズした。

 あと、ひと月で上達するとは思えないが、1年たっても上達しない気もする。それなら、早く入試が終わってくれと、最近つとに思うのだが…。そんなこといったらだめだよなあ。