眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

息子、世界平和を願う

 うちの県の県立中の作文問題は結構、やっかい。例えば、日本の文化について書け、みたいなことなら、すぐに構想を練って書き出せばいいが、ひたすら問題文が続く。要約すれば、日本の文化について書けなんだが、

 「〇〇君が近所のお兄さんに会って、京都への旅行の話をして、銀閣がすごくよかった話になって、わびさびって知ってるっていう話に移り、日本に生まれてよかった。」と問題文が続く。これが、問題用紙一枚ぐらいの文章。これを踏まえて、あなたが日本文化について考えたことを書きなさいという問題が出る。

 

 ま、大人なら、〇〇君の話いらんやん、って思うんだけど、さすがに試験だし、小学生の読解力なら、〇〇君の話いるんかな? 

 

 息子、気分屋。ノリノリの時は、〇〇君の話もしっかり読むが、ヘタレのときは、なんも読まない。先日も塾の模擬作文で、〇〇君とお兄さんが熊本地震のボランティアについていろいろ話した文章を読んで、「これを踏まえて、あなたの経験をもとにボランティアについて、考えたことを書きなさい」という課題が出た。

 

 息子、大上段に構えて「ボランティアをすることが平和につながる。もっと平和にするために、みんな積極的にボランティア活動をするべきだ」みたいなことを書いていた。ボランティアと平和がどこからどうつながるのか、見当もつかないが、約600字の作文に、自分の経験に対する記述は全くなし。つまり、〇〇君の話はもとより、大人が読む問題文すら読んでない。読んだのは「ボランティア」の6文字のみ。

 

 うーん、問題をよく読め、とは言うときましたが、作文技術の前にこんな大きな穴があるとは…。あと3か月なんですが…。