眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

野球部に入りたい?

 息子、先日、「中学に入ったら野球部に入ったらダメ?」と聞いてきた。幼いころ、プラスチックのバットとゴムボールで野球ごっこをしたぐらいなのに、なぜに野球部? なんでも、県立中学の志望校ではない方には野球部があって、ほとんど遊びみたいな話を聞いてきて、やる気になったんだそうだ。

 そうだね。中学生というと、青春真っ盛り、〇〇ゼミの宣伝文句ではないが、勉強とクラブの両立を考えたり、それこそ野球一筋、サッカー一筋みたいな子も出てくる。

 うちの県の県立中学は、高校の敷地内に併設される格好。中学の定員は80人しかない。このうち、男女半々としても40人ずつ。中学スポーツは夏以降、2学年しか活動しないから、半分としても野球なら4,5人、サッカーなら5,6人、バスケットにしても3人ぐらいは一学年に選手がいないと試合もできない。もちろん、文化部もあるし、帰宅部だっている。としたら、これぐらいの定員なら運動部なんてほとんど活動できないのだろう。もっと人数の多い市立中学でも秋以降は、合同チームが編成されて大会に臨むことも多いみたいだし、中学生の数が減ってるのを実感する。

 息子の志望校の運動部、卓球、テニス、陸上、剣道、柔道のみ。つまり、野球部には入れない。ま、これなら最悪部員一人でも格好はつくわな。まあ、高校しかない時代でも、野球部とサッカー部とラグビー部とハンドボール部と軟式野球部が狭いグランドを取り合いしてたから、場所もないんだろ。

 その一方で、高校からも男女各100人しか入ってこないのも問題。志望校の高校野球部は第1回大会から予選に皆勤出場している伝統校。今でも甲子園勝利数ベスト20ぐらいには入る(ほとんどが戦前の記録だが…)。PL学園ほどではないが、廃部になったらちょっとしたニュースになってもおかしくない。男子しかも野球できて、そこそこ勉強もできて、という子を一学年10人位集めるのは至難の業。年々、部員集めに苦労しているという。

 実際、そこの高校のラグビー部。数年前に創部何十周年かの総会があったという記事が地元紙に載っていた。現役部員2人、マネージャー3人。ラグビーですよ、15人いるんですよ。しかも、選手よりマネージャーが多いって…。伝統ある野球部もそんなことになりかねない。

 受験を前にクラブのことまで考えてはなかったが、そろそろ中高のスポーツクラブの在り方、考えていかないとならないのでは。