眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

文殊の知恵

   一番有名な晴れの特異日、10月10日。息子は通常通り、夕方から塾があるが、この秋晴れが一番期待できる日にどこも行かないのは、もったいない。あれこれ悩んだけれど、息子の合格祈願をしに奈良方面に向かうことにした。


  いや、そうなると、かねてからやり残したことも片付けたくなる。春に春日大社に行った時、今年が20年に一度の式年遷宮の年、特別な御朱印を頂けると聞いた。また、来る機会を作ろうとその場は後にしたのが、そろそろ期限が来る。

  橿原市内にある食パンの名店。いつぞや、テレビでみたが、そこは日曜定休なので、基本日曜しか休みがないうちには敷居が高かった。しかし、今日は祝日だ。これはチャンス。

   そういえば、コスモスもみごろ。名所とされる藤原宮跡にもいってみたい。

あれこれ考えた末に、息子の合格祈願は、三人寄れば文殊の知恵で有名な文殊菩薩をまつり、日本三文殊の一の寺とされる安倍文殊院にお願いすることにした。

家を出て、まず、橿原のパン屋さん。10時半開店のところ、10時27分頃に着く。まだ、行列もなくなんなく目当ての食パンをゲット!

ついで、春日大社に向かう。が、三連休、しかも鹿の角切り神事のあった奈良公園界隈の渋滞はいつもよりひどかった。あまりに時間がかかったため、渋滞は妻と息子に任し、娘と徒歩で現地に向かい、御朱印だけ頂いた。

また、橿原方面に向かうが、ちょうど昼どき。とんかつ屋に入った。有名店らしいが、デカ盛りで有名とは知らずに。回転も遅いし、食うにも時間がかかる。1時間ロス。

度重なる時間のロス、藤原宮跡はさらっと車で流して、安倍文殊院へ向かう計画に変更。が、藤原宮跡に着いた時点で、タイムアップ! 安倍文殊院まで900mという看板をみたが、仕方ない。最大の目標であるはずの合格祈願をなさずして、なくなく家路についた。

   この時期に受験生連れて何してんのやろ?

文殊の知恵は授かれませんでしたが、やはり、うちは天神さんよ。姉も北野の天神さんで祈願して合格したんだから…。懲りずに京都行きを心に決めました。