眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

パソコン様、スマホ様

 娘のガッコの来年度の募集要項がホームページに掲載された。すでに各所で行われている説明会では明らかになっているし、塾なんかでは説明もあったようなので漏れ聞こえてきてはいたが、全容を知るのは今回が初めて。ま、県立中専願のうちには、関係ないって言えば関係ない話なのだが、やっぱり娘のガッコぐらいは気になるもんだ。

 それによると、この前も書いた通りネットでの出願が可能になった。後期に至っては、受験日前日の午後7時まで受け付ける。娘のガッコは良心的で、前後期出願者で前期に受かった者は入学後、後期分の受験料を返してくれた。そういう制度があるから、ここが第一志望の人にはそんなにメリットあるとも思えないのだが、よそとの絡みでそうしてるんかなあとは思う。私達はそういう経験がないからわからんが、立て込んだ受験スケジュールの中、しかも合否が次々とわかっていく中で、冷静にここ落ちたからあそことか、ここ受かったからチャレンジであそこみたいな判断できる自信ない。選べるっていうのも、案外しんどいんではないのかなと思ったりもする。

 そして、合格発表。当日、午後9時からネットで発表、翌日、校内で掲示発表らしい。確かにねえ、早くわかるっていうのもいいんだけれど、家の中でスマホかパソコンを拝みながら8時50分ごろにスイッチ入れたりするのかしら? 別にパソコン様が偉いわけでもないんだろうけど、きっとしてそう。いちびりのうちの息子だったら、絶対する。

 そして、合否。パソコンの画面の中に自分の番号がなかったら…。なんか、現実として受け入れられるんかな? さっきまで、しょうもないまとめ記事とか、動画とかみてたあのパソコンに並んでた数字が、人生を左右してるなんて…。紙切れ一枚で不合格を突き付けられたという昭和の味気なさより、もっと味気ない。大体、さっきまで飯食ってた家の部屋で人生の岐路の選択を告げられるのもなあ、ちょっと…。今や大学受験もスマホで確認する時代らしいから、その予行練習と思えばいいのかなあ? まあ、娘のガッコについては校内掲示もしてくれるらしいから、自分の目で確かめたい人は確かめられるし、受験番号をバックに記念写真とったりもできるのが救いかもね。

 そんなことに思いを巡らせ、自分はもちろん親としてもそんな経験ができないことが少々、悔しくも思うのでした。