盆の集まり
子供の頃、私の祖母宅の寺の坊さんに盆のことについての説教を聞いた。仏教的な意義はすっかり忘れたが、ご先祖様が家に帰ってくることを理由に生きている者が集まり、親類縁者が誼みを深めることに意義があるみたいな話を聞いた。
妻の兄家族が盆休みで祖母宅を訪れた。うちは、親が2人とも仕事だったので、子供だけ参加した。因みに、妻方は仏教ではないのだが。
あちらも、上の子が受験生。子ども同士でも勉強や塾のことが、話題には登ったみたい。あちらさんは、うちの近くにもある大手塾に通っており、そこは、娘のガッコの最大派閥でもある。うちの姉弟にとっても、話題にしやすい。
あちらの受験生、弁当2つ持って毎日、塾に通い、学校の宿題をする時間がないので5時半に起きてやってるらしい。かたや、こちらの奮闘ぶりは連日ここに記している通り。このギャップに祖母、さぞビックリしただろうな。
こちらの親もあの塾に通う子どもたちにとっては当たり前のこと、っていうことは、知識として知っている。でも、生まれた時から知っている甥から聞かされると、急に現実味を帯びてくる。正直、焦る!
まあ、こうした機会を与えて頂いたのもご先祖様のお陰。うちの受験生にとっても、何らかの刺激になったことではあろう。坊さんの説教の意味を改めて噛み締めた。
いとこの話を聞いて、どう思ったかを息子に尋ねてみた。
スゲーと思った、と、息子。
それ、違う。まだまだ、刺激が足らないみたい