眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

私の知らない世界

 娘のガッコ、ウィキによれば、新興宗教に分類されるらしいが、一応仏教の流れをくむ宗教の影響力の強い学校。まあ、ほとんどの子が信者でもなく、進学校だからとか、野球が強いからといった理由で入ってくるのだが。腕に数珠を巻く以外はこれといったこともせず、一応、宗教の授業と毎朝の読経があるらしいが、それも授業の一環として割り切っている様子。宗派の違う県内伊有数の某寺院の僧がPTA副会長だったりするぐらいだから、宗教的な色は結構薄いのかも。

 ただ、入学してから一年。毎朝の読経のおかげで、娘、もう般若心経は空でいえるらしい。いちばん単純明快だから、名前ぐらいは広く知られているのが般若心経。とはいえ、私なんか「はんにゃはら」でおしまい。もっとも、意味はわからん、いうてるけどねえ。まあ、教養の一つとしてはよろしいのではないでしょうか。

 先日、京都・高山寺を訪れた。日本最古のマンガともいわれる「鳥獣戯画」で有名なあそこ。鳥獣戯画のネームバリューの割にこじんまりとした感じの寺ではあったが、京都の喧騒を離れた静かな雰囲気はなかなかよかった。

 訪れるまで知らなかったのだが、高山寺というのは、日本ではじめてお茶が作られたところらしい。その言葉にビビッときたのか、娘、そこの茶室でお茶を頂きたいと言い出す。そう、娘、茶道部。少々、たしなみはある。親たち、全くない。少々敷居が高かったが、頂く事にする。これぐらいの年頃の子がお茶を頂きたいというのが珍しいせいか、住職らしき人もえらい喜んでくれて、記念にガイドブックをくれたりしたのはラッキーだった。

 まだまだ、子供とは思うことが多々あるけど、確実に世界は広がっているし、成長しているんだなあ、と実感しました。