眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

作文試験

 息子の作文試験の結果が返ってきました。以前に書いた、幼稚園の園長が卒園式で話の肝を失念した話を書いたやつです。評価はC。まずまずできるという評価を頂いたらしい。息子曰く、Sはほんまにできすぎた作文にしかつかないらしく、事実上、現在地としてはAが最高、Fまで続くランキングらしい。一応の合格点はC以上で、今回の試験ではA、Bはなし。誤字、脱字だらけの作文で合格とは、よっぽど添削した先生にあのネタが受けたんだろうね。居残りしてまで書いた甲斐があったというものです。

 漢字のテストでも、計算のテストでも、合格点を取ることが少ない息子。鼻高々に答案を見せに来ました。「クラスでCついたの3人しかいないんやで」。と、胸を張る。

 その言葉に引っ掛かりました。先日の説明会で知ったこの塾からの県立中学進学者数を推定生徒数で割ると、3割強しか受かりません。うちの県では、私立中の競争率は1倍台。併願を含めてほとんどの子がどっかには潜り込めるといっても過言ではないでしょう。が、県立中は全体でも4倍、塾でも3倍の競争率になりそう。県立間で併願はできず、「あかんかったら、高校でリベンジ」という家庭が多いので、ほぼ一発勝負になると聞いている。

 息子のクラスは16,7人しかいない。その3割といえば、5,6人しか受からんのだ。クラスで3人しかいなくても、クラスで5人しか受からん入試に挑まなければならない息子。私立コースでいたときは、クラスの子も自分の子も、トップ校に行けるのか、3番手で止まるのかみたいな感じでしたが、今回は天国か地獄かみたいな話になるんだろう。

 息子には「3人しかおらんっていうけど、その教室で受かるんも5,6人しかおらんねん。合格しようと思えば、当たり前の点数やで」とそっけなく言っときました。実際は、作文だけでもなんとか一定のレベルにあるってことが分かって、ほっとしたんですが…。

 ほめて伸ばすというのが、子供の受験の鉄則のようにいわれますが、それをいうと、調子に乗ってしまうのがうちの息子。「まあ、この調子やったらなんとか作文は合格点取れるかもよ。ま、みんなどんどんうまくなっていくやろうけど」というのが精いっぱいでした。