眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

血統

 最近の我が家の母娘のバトルの原因は、たまりにたまったZ会の添削問題をめぐるもの。3月にガッコにほとんどいかなかったものだから、勉強時間がすっかり減り、体調が戻っても、新学期になっても、勉強時間はほとんど増えてない。2月から始めたZ会だが1回出したきりで、以後、数回分がたまったままになっている。それを巡って、やれ、やらないのバトルが続く…。

 事件は先日のバトルの中で起こった。

 母「そんな勉強もせんのに、東大見学行くとか、京大いくとかいうな」

 娘「東大とか行く子の親も東大でてんのよ。私なんかそれだけで無理!!」

 まあ、あのガッコに行く時点で少々そういう問題が出るのは覚悟してた。娘が言うように、東大卒の親があふれているとは思わないが、よそのガッコよりは多い。ましてや、地元の医大卒なんて掃いて捨てるほどいるだろう。その点、我が家は父母ともに私学文系。見劣りするのは否めない。

 私の実家の近所に私と同世代のガッコOBがいるらしい。実家が私が大学在学中に引っ越したので、面識はないのだが、その子も同じようなことで悩んだらしい。その子の親は二人とも高卒、周りは大卒ばかりで親の話題が一番嫌だったらしい。が、その子、東大に行き、現在は世界を飛び回っているらしい。そんな話を聞いていたので、こういうときがあるのかなあ、と、半ば覚悟していた。

 でも、私たちの世代と娘らの時代を比べると、子供の数が半分くらい。しかし、大学の定員はあまり変わっていない。うちの大学もそうだが、早稲田でも慶応でも学部が増えているから、早大生の数は20年前より多いんじゃないのかな? だったら、親よりワンランク上の大学に入れてもおかしくない。しかも、親たちは、公立高校出身。当時のうちの県の高校なんて、それこそ竹やりで大学受験に臨むような環境しかなかった。ま、年に数人、竹やりで東大に行く子もいるにはいたが…。それに比べて、娘は中高一貫という受験に特化したシステムの上に乗っている。この時点でワンランク上でもおかしくない。

 私が思うに、遺伝子が確実に伝わるとしたら、少子化の点で1ランク、学校システムで1ランク、計2ランク上の大学に行ってもなんら不思議はないのだよ。父母の大学から2ランク上がったら、阪大ぐらい入ってもなんら不思議はない。ちょっと頑張れば、京大にも届くかも…というのが、我が家の理屈。まだ、娘には言っていないが、いつかそれを言わなければならない時が来るのかなあ?

 もちろん、遺伝なんてあてにはならんのは、週末の競馬で痛いほど知らされてはいるのだが…。