眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

21世紀枠と東大推薦入試

 今年、話題の東大推薦入試。早速、サンデー毎日あたりの見出しにも、その特集記事を見つけた。いろいろ、探してみるとうちの県から唯一、合格したのは、息子の志望校の子。京大の方も、志望校と第2志望校から1人ずつ。私立高校からはなかった。

 まあ、詳しい仕組みがわからないので、センバツ野球の21世紀枠みたいなもんか、とも思っている。ただ、昔実力で出た日高中津分校は感動的でドラマチックではあった。あのころ、マンガになったり、様々な特集番組が組まれたり、毎日新聞は超密着記事連載を続けた。もちろん、試合には大勢の村民が甲子園に繰り出し、テレビにかじりつく人と合わせて、村には人がいなくなったという伝説も残る。

 が、21世紀枠。それなりのドラマ性を持たせた選出にもかかわらず、関係者以外、なぜか冷めた目で見ている。うちの県でも何校か過去に選ばれたが、もりあがりには欠けていた。意図的に出した離島や雪国の学校が、話題にもならなくなったのは、何故か? やはり、大多数を占める実力高校との差が大きく、甲子園という舞台では物足らなく感じるからではないか? 21世紀枠では、結果を残したところも少ない。

 そういえば、中津分校は夏には甲子園に出られなかったが、その時、予選で惜敗したのが甲子園優勝を果たした智弁和歌山。実力もあっての中津フィーバーだったといえよう。

 

 もし、東大や京大が真の日本のリーダーを輩出するところだとすれば、やはり、意図的なリーダー作りをすべきではないのではないか。今回の東大推薦において、開成高の子は落ちたらしい。もちろん、従来通りの入試では、開成の子が多数合格するのだろうから、東大の主流はやはり開成あたりの子たち。さて、それが東大にとっていいことなのか、悪いことなのか?

 そういえば、AO入試専門の塾ってのがあって、今回80人の合格者の中で15人がその塾生だったとか。ますます、意味がないと思うのだが…。

 うちの県から今年も東大、京大に一番数多く送り込むのは、甲子園の常連高Cであろう。そして、今年東大、京大に推薦で送り込んだ二高とも、センバツ21世紀枠で出場した経験を持つ。単なる偶然かもしれんが、面白い一致ではある。