眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

春節を終えて

 春節に合わせたわけではないが、我が家の2月は新しい取り組みのスタートとなった。中1娘は、今月からZ会をはじめ、小5息子は県立中学御用達塾の入塾テストを受けた。それぞれが、新しい道を踏み出そうとしている2月…。が、その対応は対照的で…。

 今月2日だったと思うが、娘のZ会のテキストと息子の塾の“合格通知”が一緒に来た。

 娘。マニュアルチックな冊子や、情報誌なんかもすべて箱の中から放り出し、隅から隅までチェックしていた。ガッコの授業との兼ね合いが気がかりだったようだが、少々Z会の方が遅い感じ。ぶつくさ文句を言っていたが、「おまえ、ガッコのテストで点取られへんかったんやから、つべこべいわずにやったらええねん」とどやしつけた。

 息子。その日のうちに塾から母親に電話があり、封筒の中身を見ながら今後の段取りについて説明を受けたので、封は空いていた。「がんばれば、県立中学に合格できる見込みはあります」みたいなコメントの“合格通知”は一応見たようだが、それだけ。「おまえ、見込みあるってことは、逆に言えば、入試に落ちる確率高いってことやで。上は合格できますやろ。塾に行けるって喜んでる場合やないねん」とどやしつけた。

 あれから、10日。娘は、ちょこちょこZ会の教材をやってるらしく、「数学は、案外、難しいわ」などと言っている。苦手の数学のためにやろうというのが、今回のきっかけ。大いに悩んで、大いにやってくれ。

 それから、10日。息子は、塾に入れてくれるのが春講習からということになったので、一月モラトリアムができた。羽をのばすのばし。最後の遊びタイム、といわんがばかりに遊ぶ遊ぶ。塾についていけるかどうかとか、このままで受かるんかどうか、なんて心配はみじんもなさげ。学校の宿題もそっちのけだから、塾とか、中学受検とかまるで頭にないようだ。

 性別は違えど、同じ父母から生まれ、同じように育ててきたつもりなんだが、こんなにちがうのかなあ