眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

大ばくち

 県内私立中学の試験が行われているさなか、息子が行くと言っている県立中学御用達塾の説明会に行ってきた。私立中学受験は娘の時で経験済みなので、なんとなくのイメージは持っていたが、県立中は初めての経験。私立なら、例えば東京の方の体験談なんかも参考になることが多いんだが、独自色出しすぎの田舎の県立中の受験には、ほぼ関係なし。姉の受験体験もほぼ役に立たないっていうのがわかった。もっとも、姉のガッコに合格して県立中学にも受かったというケースが散見されるようなので、賢い子はやっぱり賢いってことで落ち着いちゃうのかな?

 まあ、説明会を通してわかったことは、入試の知識レベルとしては小学校の教科書の範囲を超えないので、6年生からでも十分に間に合うってこと。まがりなりにも半年ほど塾の勉強をしていた経験が少々でも役に立つだろう。いいことはそれだけだったな。

 困った点は、偏差値63は取らないといけないって話。模試にもいろいろあるからねえ。前の塾の偏差値表を見ると、63もとったら西大和とか大阪星光あたりが80%合格らしいしね。指標からして違うみたい。それでいて、問題が特殊だから、偏差値が足りても、入試合格を左右するのは、読解力とか表現力とか言ったものらしい。そんなん、添削する人によって違うんちゃうん? って思ってしまった。

 そして、この入試のすごいところは、一時間目100点、2時間目100点、3時間目作文50点、という配点は公表されているものの、問1が何点かは分からないらしい。つまり、問1、問2は各10点で問3、問4が各40点ということもありうるらしいのだ。解答速報もらったって、満点ならいざしらず、合格点に達したかどうかなんて判断しようがないんだそうだ。

 もっとも衝撃的だったのは、高校入試。県立中学の母体は、旧制中学の流れをくむ地元の名門高校。中学では80人しかとらないが、高校では120人ぐらいとる。門戸が広い分、高校からでも…と思わんでもないが、塾の資料によると、合格者の評定平均値は4.7ぐらいなんだそうだ。今の公立中学の成績表が我々世代よりも甘くつけられるという話は聞いたことがあるが、ほぼオール5でないとダメってのはきついなあ。国語も体育も英語も美術も5。ちょっと、息子にはできそうにないなあ。

 結論 やることだけやって受かるかどうかは、受けてみなけりゃわからない。って感じなのかな? しかも、高校でリベンジってのはうちの場合、難しそう。ほんま、大きな賭けやねえ。