眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

神頼み

 先日、受験生を抱える娘を持つ知り合いが合格祈願に京都を訪れたという。そういや、うちも去年は行きましたなあ。紅葉見物を兼ねて…。

 時期は確か12月の第1週だったと記憶する。11月最終週に台風で伸びた京都への修学旅行を終えた娘を無理やり引っ張って行ったから、間違いない。やっぱり、数ある神社の中で京都一番、いや、日本で一番の神様といえば、北野天満宮でしょう。まあ、まだ修学旅行生もいるのかな? 高校生ぐらいの団体さんも結構いましたが、中学受験生っていう感じの子はまばら。もう12月ですもの、あとひと月ですもの、日曜っていうても塾もあるし…みたいな感じだったんでしょうか?

 本殿に参って、絵馬を書かせた。「第一志望○○中、第2志望△△中」と書いた娘。どう考えても、△△中の方が偏差値が数段上ですが…、見る人が見ればけったいな合格祈願ですが、まあ、よしとする。

 隣の机では、娘より先に書き出した男の子がまだ終わらない。両親がまざまざと見つめる中、とても緊張して一画、一画それは丁寧に書いていた。娘と「お前の絵馬、けったいやな。そんなあほな絵馬、この何千枚もあるような中で一枚だけよ」と軽口をたたいてたら、「ちょっとしずかにしていただけませんか」って男の子のお母さんに怒られたよ。あの子、受かったんやろか? ひょっとしたら、北野天満宮でやかましくされたから落ちたとかいわれてへんやろうか? ちょっと心配。

 そして、絵馬を吊るところに行く。いかにも賢そうな子がまさに絵馬をかけていた。そばにいる父母もいかにもインテリ。うちとは180度違う雰囲気。ああいう子が、灘とか洛南とか行くんやろうな、と思ったわ。

 

 さりげなく置いて行った絵馬を見ると、予想を大きく裏切られました。

そこにあったのは

 「開成 灘 トップ合格祈願」

 そんな子に出会えること自体が、幸運なのでは…。そう思って、娘の合格を確信した次第です。