眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

母校訪問

 急きょ、土曜日に時間が空いたので、息子を連れて県立中学の入試説明会に行ってきた。先日、ぽつりと息子が県立中学受験を言い出したのもあるが、この日、説明会があったのは、私の母校。私らの時代は高校だけだったけれど…。息子の受験というより、わが懐かしさみたいなのが先行していたのは事実だった。

 卒業以来、仕事でちょろちょろっと出入りしたことはあったかもしれんが、本格的に校舎内を巡るのは、20数年ぶり。耐震工事とかの影響か、内装は少々変わったけれども、当時のままといっていいほど、変わっていなかった。

 生徒ホールという名の食堂にも行ってみたが、中身は同じ。が、当時、校内では乳製品とスポーツドリンクしかなかった自動販売機が、今やコカコーラのものに変わってるのに、時代の流れを感じた。20年ぐらい前は、確かに炭酸飲料が悪いみたいな風潮、あったものね。今はそれほどでもないし…。学校の前に酒屋があって自販機もあったんだけど、先生が門前に仁王立ちしていて、買いに行けず、仕方なくコーヒー牛乳飲んだ記憶がよみがえってきました。

 が、説明会で聞いた話。この生徒ホール、私らの場合、食堂の別名みたいな認識だったんだが、今、始業前の午前7時半ごろから、100人ぐらい集まるんだそうだ。というのも、始業前にここで自習して、授業を受けて、帰りは図書館で勉強。文字通り、生徒が集う「生徒ホール」になっているんだという。

 ま、当時は、年間、数人が旧帝大に行き、神戸や大阪市大あたりに行ければ御の字、地元国立か関関同立あたりでも肩身の狭い思いはしないっていうような学校だった。先生たちも特別優秀だとも熱心だとも思わんかった。

 が、今は、数人が東大、京大に行き、旧帝大なら御の字、大阪市大ぐらいまでなら肩身も狭くない…という風にワンランク上がっている感じ。もっとも、子供の数が減っていて、大学の定員にそれほどの減少はないからとも思いますが、確実に熱心な先生と生徒が増えた感じはします。

 無邪気に「おー、なんだか行きたくなってきた」とかいう息子。

市立よりは厳しいかもしれんが、私立よりは楽とかいう甘い考えでは、通用しないかもよ。まだ、受験の結論は出ていない。