眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

小5の秋

 息子が塾に行かなくなってから約2週間。毎日のように、遊びに出かけている。ゲームは「一生禁止」なのでリュックサックにアナログなおもちゃをいっぱい詰めて出かける毎日。今日はカード、明日はボードゲーム、その次はトランプ…と、ゲームがなくてもそれなりに楽しそうだ。

 「開放感」満喫の日々だが、ある日、幼稚園ぐらいに遊んでたウサギのぬいぐるみを持って出かけたらしい。いや、その時の遊ンだ相手は女の子。幼稚園から「○○ちゃん」と名前で呼んでいた子のことを、最近は「△△」と姓を呼び捨てにするほど、少々、女子を意識しだした年頃。それが、女の子とぬいぐるみ遊び? とはいかがなものか? と不思議に思う。

 よくよく聞いてみれば、小5の秋になると、受験を予定している子はもちろん、そうでない子も塾なるものに通い始める。スポーツをやってる子も、6年生が引退して、最上学年になるため、レギュラークラスの子も多くなり、そちらも本腰を入れる。つまり、ヒマなのはうちの息子だけなんだそうだ。毎日、毎日、遊んでくれる子もそうおらず、いきついた先が女子との遊び。そこまでして、遊びたいんか? とも思うが、やがて、自分の立ち位置がわかることもあるだろうな。

 遊びたいけど、遊んでくれる子もいない。

今どきの小学生はかわいそうでもあるのかもしれませんな。