眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

1週間

 塾をやめて一週間がたった息子。毎日、遊びに出かけ、羽を伸ばすっていう表現がぴったりなほど遊び回っています。目下の関心事は今月末の自分の誕生日。プレゼントが何がいい、これがいい、と、なぜか禁止したはずのIPADを持ち出して探しています。

 息子にはわからないかもしれませんが、塾をやめるとき、母親からこう言われています。

「お姉ちゃんと同じことはやらせてる。将来、お姉ちゃんがもし東大行ってお金持ちになったとしても、お前はうらやましがる権利ないで。自分がやる気ないんやから」

 まあ、東大云々は別としても、彼らきょうだいは、こと学生生活において、別々の道を歩みます。親としては、公立中学でのびのびして、高校あたりから真剣になれるものを見つければ…とも、考えてはいましたが、なかなか、厳しいものがあるようです。公立進学高校は、9教科の内申点が入試の際の得点源になっており、通知表もオール5に近い数字が必要とか? 息子がそんな通知表とってくるとは思えませんし…。 

 先日、塾をやめて初めて祖母に出会いました。

「塾やめたん、後悔してないの?」と聞く祖母に、即答「全然してない」という息子。これまで払った40万にならんかという塾の月謝をどぶに捨てた親の気持ちも、ちょっとは考えろ、と思うほど、明快に答えてました。まあ、こういう幼さが、受験から脱落した大きな要因ではあるのでしょうが、こちらはため息しか出ませんでした。