眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

小学生テスト

 いま、あちこちのサイトを開くと、四谷大塚主催の全国小学生テストの広告が片隅に載ってる。うちの塾は、四谷大塚のテキストを使ってるし、いくつかの公開テストは受けるけれども、このテストって別に勧誘されないんよね。ま、ご想像のとおり、塾への勧誘が一番の目的ですし、塾生にわざわざ受けさせることがないのも理解できるんですけど。

 ところが、今をさかのぼること3年前、娘が塾に行きだしたころ、一度だけ勧誘されたことがありました。当時はテレビでもバンバンCMやってたから、子供たちも行きたがって、受けることにしました。まだ、塾にも行っていない当時小2の息子も、日曜日の午前中の託児所代わりに放り込んでおきました。

 数日後。姉が塾から帰るなり、テストの成績表を見せに来た。しかも、弟の分。「ねえ、こいつ、算数、県で2番やで。」と驚きの表情を浮かべながら。

 当時から、天才児の片りんすら見せていなかった息子。正直、「まだ、二年やから5人中2番とかやろ?」と、思わず問い返すと、180人中2番だという。へえ? あの息子が…。そりゃ2年やから、塾に行ってる子も少ないだろうが、私立小学校の子もいるし、丸腰の息子が県内2番って、考えもつかない数字だった。

 ただ、一緒に受けた国語は180人中175番。総合180人中150番という落ちはつくのだが…。

 これまでのところ、彼が手にした唯一の勲章がこれだ。全国小学生テストの広告を見るたびに、過去の栄光を思い出し、そして現状を嘆く日々がここ数年続いている。