眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

先生の苦悩

 「今日の数学の時間、110分授業やってんで、かなわんわ」

 娘が帰るなりそうぼやき始めた。娘のガッコ、通常でも1時限は70分と少々長めの授業だが、それに加えて40分。2時限ぶち抜いて140分ならまだわかるのだが、その中途半端加減に私の興味はいってしまった。

 答えは簡単。数学の授業はその日の最終。教えるのはクラスの担任。つまり、通常授業の70分に終わりのホームルームを40分使って、110分になったんだそうだ。ま、びっちり数学やったわけでなく、先生のお説教や過去の生徒の話が大半を占めていたらしい。正味の数学授業は下手すると通常より少なかったのかも、とも言っていた。

 娘のクラス、2学期が始まっても5月病っぽい子が多いらしく、宿題提出してなかったり、授業中居眠り三昧だったりする子が多いらしい。中にはまだ夏休みの宿題やってるこもいるとか、いないとか? 居残らせて強制的にやらせるのも面倒見の良さとなるのかもしれんが、やったところで身にはつかないだろうし、そのあたりは学校の方針を支持するけど…。

 確かになあ、進学校とかいわれる学校で、勉強できないと結構楽しくないやろな。でも、やらんかったら、もっとできなくなるし…。医者の息子とかも多いらしいし、そうなったらしょってるもんが違ってくるしなあ。早くも反抗期にかかる子もいるだろうし…。

 公立の先生だったら、チャイムが鳴ったらそれでしまい、なんだろうけどね。その日の最終授業、先生だって早く帰りたいはず。それでも、何かを伝えたいとする先生の姿勢には感銘を受けました。先生だって苦悩してるんだよ。きっと。もちろん、学校内の評価とか大人の事情もあるやもしれんが、それだけではなかなかできないことだと思う。それがわかるようになるには、中学1年じゃちょっと無理かもな。

 そういや、先生、この前、寝過ごしたのか電車降りそこなって、学校より一駅向こうの駅で気づいて帰ってきたらしい。お疲れ様。