眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

はたらきバチ

 娘に言わせると、クラスに期限までに宿題を提出しない子が結構いたりするらしい。娘のガッコ、7割は某大手塾(全国的には中堅?)の出身で、その塾の宿題たるや、うちの子の塾の比ではないという。そんな環境から抜け出た子が、娘でも出してる宿題をやれないはずがない。ましてや、仮にも進学校に進んできたのだ。なぜだ? と、入学以来、常々思ってきた。
 
 嫁が言うには、「燃え尽きたんちゃうん?」。普通は小学4年ぐらいから、早ければ1年、2年から塾通いしてきた子たち。一応の結果を出して、ちょっとはのんびしりしたい。という、気持ちがあるのではないか、という。

 私の推測では、環境の変化ではないか。小学校までは、普通、ドアツードアで長くても片道30分ぐらいか? でも、中学校になると、電車に揺られるだけで1時間という子はざら。ドアツードアなら、2時間以上かかっているのではないかと思われる。体力のない中1生には結構しんどい。幸いにして、うちの子は1時間もかからず学校に着くようだから、その差ではないか? と思っていた。
 
 先週末、今更ながら、ケータイのアプリにマンガをただで読めるものを発見し、見事にはまってしまった。読んだのは「ドラゴン桜」。落ちこぼれ高校生が3年生の一年間の勉強で東大を目指すというストーリー。昔、長澤まさみとかが出てたドラマの原作で、ついつい全21巻読破してしまった。

 その中に、出てきたのが、はたらき蜂の法則。なんでも、はたらき蜂を100匹観察すると、20%ぐらいがめちゃくちゃはたらき、60%はそこそこ働く。残りの20%がさぼるらしい。が、めちゃくちゃ働く蜂ばかりを100匹集めて、再度実験すると、めちゃくちゃ働いた蜂の20%しかめちゃくちゃ働かなくなって、60%はそこそこ働く。20%はさぼるのだそうだ。
 逆にさぼりの蜂を100匹集めても、20%はめちゃくちゃ働くんだそうだ。

これ、人間の行動にもそこそこあてはまっているらしく。ググったらそれらしきことも書いてあった。

 「ドラゴン桜」では、灘、筑駒、開成、桜蔭、ラサール…、これらの入学者を足すと東大の定員を十分に満たすはずだが、割合としてはそんなに高くない。つまり、そこに落ちこぼれたちが付け入るすきはあると力説する。それがなぜかと尋ねると、働き蜂の法則なんだそうだ。

 それを当てはめると、宿題問題は案外解決した。ただ、私が考えなくてはならないのは、うちの子が、今のガッコで、めちゃくちゃ働く働き蜂になってもらうにはどうしたらいいのか? ってことなんかな?