眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

つかない既読

 ホントはそういうことをしてはいけないのかもしれないが、時折、ないしょで娘のケータイをチェックしている。きっかけは、一学期の終わりごろ、とあるアプリのコメント欄にこともあろうか、期末テストの点数をまんま投稿していて、知り合いから「あんなん許してるん?」と、連絡があったからだ。ネット上には匿名性をいいことに、なんでも書いている御仁も見受けられるが、どこまで書いたらだめか、どこまで書かないとおもろないか、しっかりとした自分なりの基準は必要。元田舎記者の私としては、そんなことを考えるのは、ことブログにおいても当然のことだが、子供たちにはそういった判断がまだできない。
 
 というわけで、たまたまケータイが目に付いたので昨夜、チェックしてみた。まあ、ラインとか、しょうもないことばっかり書いてるわ。電話で話したら1分のところを延々30分ぐらいやってる。まあ、そういう世代、そういうお年頃なんでしょうな。あとは、ゲームのライフを送りあうやつ。別に、人生を左右するようなことは一つもないことは確かだろうな。

 そんな中、先月、水の事故で亡くなった子とのトークがあった。生前のやり取りは、ゲームのライフを融通しあうだけみたいだったが、先月17日に娘が送ったメッセージ。

 「HAPPY BIRTHDAY」

彼が亡くなったのは、先月13日。そういや、事故の当日、「もうすぐ誕生日やったんやって」と言ってた記憶がある。それが、17日だったんだろう。

 もちろん、彼から返信があるはずもなく、「既読」すらついていない。

特別な感情があったかどうかは知らんけれども、娘なりの哀悼の念の表し方だったんだろう。

 ちょっと、ほろっと来ました。