眠り姫とゲーム狂の受験日記

小学校の卒業文集に「東大、京大に入る」と書いた娘と、それを鼻で笑った父親の大学入試までの日記。それにつられて、「俺も京大」と言い放った弟の入試も添えて…

息子の言い分

 娘の中学受験は、ひどかったと思う。おそらく学校一、受験勉強せんと合格したと思う。私の妹は長年塾講師をしていて、「受験生見てるとかわいそうになるぐらい勉強してるわ」、とさんざん聞かされてきた。が、うちの娘、つまりはベテラン塾講師の姪にいたっては、驚くほど勉強しなかった。ウワサでは泣きながら塾のテキスト開いて勉強する子もいるらしいが、娘は泣いて、勉強するのを拒む。娘がかわいそうというより、勉強せえっていうてもしてもらえない母親の方がかわいそうなぐらいだった。

 入試直前の塾の懇談会の話。

 先生「もうここまできたら、体調をととのえることも大事です。勉強もそこそこに早く寝るように指導してください。

 私「ご心配なく。すこぶる健康的に生活してますわ」

 先生「そうですか。遅くても11時ぐらいには寝るように。今は何時ぐらいに寝ますか?」

 私「10時には寝てます」

 先生ぷっと噴出して無言。

こんな感じで受験を乗り切りました。

 先日、塾の宿題に手間取り、泣いて3回目のドロップアウト宣言をした息子。その時の親子の会話。
 私「でも、いっぱい勉強せなあかんけど、塾に行くんか?って聞いたのに、行くいうたんはお前やから、せなあかんで」
 息子「せやけど、こんなにせなあかんと思わんかったもん」
 私「でも、みんな泣きながらやってるって、叔母さんいうてたで」
 息子「でも、あんなに勉強せえへんお姉ちゃんが○○受かってんで。あれぐらいでええんやと思うやん」

 はい、一理あります。成績は姉には及ばないけど、まるきりのバカではないと感心させられました。